公認会計士の実務補修の間に、中小企業診断士試験の勉強を始めました。
理由としては以下の通りです。

・中小企業のコンサルタントとして今までの経験を活かせる
・受験科目が今までの勉強とかぶっているものが多かった
・実務補修は2年と長く、その間に取得できるかもと考えた

1次試験の勉強は銀行でTACのWEB講座が安く受講できたのでそちらを使いました。
公認会計士試験に合格していたので、1次試験の「財務・会計」は免除可能でしたが、
過去問をやってみて満点をとれるため、免除するのはもったいないと思い全科目を
受験しました。

1次試験は1回でパスしましたが、2次試験に苦労しました。2次試験は「AAS」と
いう予備校の通信講座を受講しました。事例Ⅳは財務会計なのでこちらもほぼ満点
が取れるのですが、それ以外が大変でした。2次試験の答案作成は色々とお作法が
あるため事例Ⅰ~Ⅲは安定せず、結局1回目は不合格でした。

2回目(1次試験合格すると2回受験できる)は独学でいわゆる「ふぞろい」と後は
ネットで色んな過去問の合格再現答案を拾って書き方を勉強しました。証券アナリ
スト試験やFP1級実技試験の時もそうでしたが、参考書やテキストがない、若しく
は不十分な試験は自分でネットから色々拾ってきて模索しながら勉強していたので
診断士2次試験も同じように勉強しました。

その甲斐あって2回目の2次試験で合格することができました。思えば私は今までの
どんな試験でも一発ストレートに合格したことはありませんでした。簿記や宅建も
1回落ちています。

落ちてもあきらめずに「続けていればきっと合格する」と思いやり続けてきたら、
いつの間にかここまで高い山に登っていたような気がします。あきらめなければ
どんな試験でも必ず合格します。合格すれば自分で自分の人生を切り開くことが
可能です。

銀行の時は、どんなに自分が頑張っても周りや上司に恵まれないと浮かばれない
ことは骨身に染みて感じました。

・大企業の社長や政治家・官僚の子供
・自分の営業成績のことだけを考えてムチャクチャやってきた者
・上司の受けがいいだけの者
・どんなことをしても自分の良心が痛まない者
・出身銀行(みずほではIBJ出身は色んな面で優遇されてきました)

こんな方々が銀行で偉くなっていました。

私はこれまで築き上げたスキル・経験を自分の考えで活かしたいと考え、資格
取得後に銀行を退職しようと考えたのです。

その船を漕いでゆけ
おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に
まえのオールをまかせるな 

中島みゆきの「 宙船(そらふね)」の一節ですが、まさにこの気持ちでやって
きました。