公認内部監査人の講座を開設している学校はほとんどありませんでした。TACとアビタスぐらいでした。TACが会社の割引対象になっていたのでTAC一択でした。
とにかくSOXのことは全く知識ゼロからの勉強でしたので、ある意味新鮮でした。COSOとは何なのか、という所からです。
問題集もカード方式だったと思いますが、何度も繰り返しました。また、とにかく情報が少ないので
問題をこなすためにも会社にあったグレイムの日本語訳版(電話帳ぐらいある厚さ)を何冊も借りて
勉強しました。

公認内部監査人の試験はPARTⅠ~Ⅳ(今はⅢまでに再編)まであり、それぞれを一定期間内にすべて
合格すればOKなので、いっぺんに受験しなくてもいいメリットがありました。また自分の希望する日時に合わせて試験を予約して会場でパソコンにて選択式問題という受験方法でした。
それでもPARTⅡかⅢを1回(2回?)不合格でした。受験料が高く1回1万円ぐらいしたのでではなかったでしょうか。

勉強しているにつれ、内部監査のことやSOXのことがわかるようになって来だし、自分の業務(内部統制の運用評価)についても意識をもって取り組めるようになりました。この部署にはいわゆる年次が上になったけど支店長や副支店長になれなかった人・出向待ちのやる気のない人が多かったですが、少数ではありますが専門性が高い人達(中途採用組)もいました。その人達が中心となって仕事をしていました。

漫然と仕事をするだけなら何も知識や資格がなくても出来るのですが、それではせっかくこの部署に入った意味がない、「自分がこの銀行で差別化をするのはSOXだ!」とと思うようになりました。
内部統制の業務の中で、公認会計士の方々と意見交換したりすることも多いため、ここでぼんやりと公認会計士について意識するようにもなりました。

そんな中、2014年1月に公認内部監査人の試験に合格しました。合格証書は全部英語で書かれており、新鮮な気持ちだったことを覚えています。